当社の商品開発の基本として、他社商品より品質が下回っていて価格も安いという商品は発売させてもらえません。
その結果は販売実績として顕著に表れてきますし、同時に利益も確保しないといけません。企業である以上売れない良い商品を作ってもいけませんし、利益の薄い良い商品を作っていてもいけません。
市場から判断して質を下げることもあります。また『切る』という行為に関して商品の材質のことをいえば、材質が硬くて薄ければ物はよく切れます。ただ硬くて薄いほど欠けやすくなります。
お客様の声として当社の商品を「長年愛用しています」という声が一番うれしいのですが、それを聞くのはクレームの時なんです。「10年前に買った御社のブランドの鎌を長年愛用してきました、10年経って刃が欠けたので同じ商品を買ったのですがどうも切れ味が悪い」とクレームがある。おそらくその方の使い方では10年前の材質が合っていたということです。しかし多くの方の意見として「刃が欠ける」というクレームが多ければ材質を欠けないものに変えます。
営業やホームセンターの担当者の方でも気がつかなかった変化がお客様ははっきり見抜かれる。うれしい反面ドキッとさせられます。